ある冬の朝、いつものようにシャワーを浴びようとしたところ、給湯器の足元が水で濡れているのを発見しました。最初は「まさか」と思いましたが、よく見ると給湯器の本体から水が滴り落ちています。冷たい水がじわじわと広がっていくのを見て、一瞬にして焦りが全身を駆け巡りました。私はまず、何よりも先に被害の拡大を食い止めなければと、給湯器の電源を切り、次に給水栓を閉めました。これでひとまず水漏れは止まり、ホッと一息つきました。次に、どこから水が漏れているのかを詳しく調べることにしました。タオルで給湯器の周りを拭き、乾いた状態で注意深く観察すると、給湯器の本体のカバーの隙間から水が滲み出ていることが分かりました。これは、内部のどこかが破損している証拠だと直感しました。幸い、以前から懇意にしているガス会社の担当者がいたので、すぐに電話しました。状況を説明すると、すぐに来てくれるとのこと。待っている間、私は給湯器の取扱説明書を引っ張り出し、トラブルシューティングの項目を確認しました。やはり、本体からの水漏れは専門業者に連絡すべき症状だと明記されていました。数時間後、担当者の方が到着し、給湯器の点検が始まりました。カバーを外すと、内部の熱交換器の一部が破損していることが判明しました。長年の使用による経年劣化が原因とのこと。担当者からは、修理か交換かの選択肢が提示され、修理費用と新しい給湯器の費用、そして今後の寿命を考慮した上で、私は新しい給湯器への交換を決断しました。この体験を通して、私はいくつかの大切なことを学びました。一つは、水漏れを発見したら決して慌てないこと。そして、まず止水栓を閉めて被害を食い止めることの重要性です。もう一つは、自分で判断できない時は、無理せず専門家を頼ることの必要性です。特に給湯器はガスや電気を使うため、素人がむやみに触るのは危険だと改めて認識しました。日頃から給湯器の点検を怠らず、いざという時の連絡先を把握しておくことの大切さも痛感した出来事でした。
給湯器水漏れ修理の体験談