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  • 戸建ての給水問題、意外な盲点とは?

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    戸建てに住んでいると、たまに「あれ?水が出ない」というトラブルに見舞われることがあります。地域全体の断水や水道料金の滞納、凍結など、よくある原因は知っていても、意外な盲点から水が出なくなっているケースもあるのです。今回は、私が遭遇した経験から、見落としがちな給水問題の盲点とその対処法についてお話しします。ある日、私の家で突然水が出なくなりました。水道局のホームページを確認しても断水情報はなく、料金も滞納していません。近所の家では普通に水が出ている。これは自宅の問題だと確信し、水道メーターの元栓を確認しましたが、これも開いたままでした。一体何が原因なのかと途方に暮れていた時、ふとある可能性が頭をよぎりました。それは、給水ポンプの故障です。私の家は高台にあり、水道本管からの水圧だけでは十分に水が届かないため、加圧給水ポンプが設置されていました。普段は意識しない存在でしたが、もしこのポンプが故障していれば、当然水は供給されません。ポンプを確認しに行くと、確かにいつも聞こえるはずの作動音がせず、電源ランプも消えていました。ブレーカーを確認したところ、ポンプのブレーカーが落ちていたのです。ブレーカーを上げると、ポンプが作動し始め、無事に水が出るようになりました。このように、戸建てでは、一般的な水道管だけでなく、給水ポンプや貯水槽など、マンションにはない独自の給水設備が設置されている場合があります。これらの設備は普段あまり意識しないため、トラブルが起きた際に原因を特定する盲点となりやすいのです。特に、築年数の古い戸建てや、高台にある家では、こうした独自の設備が設置されている可能性が高いため、ご自身の家の給水システムがどのようになっているのか、一度確認しておくことをお勧めします。また、もう一つの盲点として、敷地内の水道管の破損も挙げられます。これは目に見えない地下で起こることが多いため、なかなか気づきにくいものです。地面が常に湿っている、または水道メーターのパイロットランプ(使用時に回転する小さな星型の部品)が水を使っていないのに回っているといった症状があれば、敷地内の水道管からの水漏れを疑うべきです。この場合は、専門業者による調査が必要となります。