真冬の凍えるような朝、トイレに入り便座に座った瞬間、ヒヤッと冷たい感触が。「あれ?温まらない…」。まさか、と何度か立ち上がって座り直してみるものの、やはり便座は冷たいまま。我が家の温水洗浄便座は、これまで当たり前のように温かかったので、本当にショックでした。最初は、ただの接触不良か何かだろうと楽観視していました。とりあえず電源プラグを抜き差ししてみる。うん、コンセントはしっかり刺さっている。次に、リモコンの設定を確認。「温度設定は最高になっているし、節電モードにもなってないな…」。ここまで来ると、これはもしかして故障?と、少し不安になってきました。取扱説明書を引っ張り出してきて、トラブルシューティングのページを読み漁りました。「便座が温まらない」の項目には、「電源が入っているか」「温度設定は適切か」といった基本的なことしか書かれていません。一応、説明書に載っていたリセット方法を試してみました。電源プラグを抜いて数分待ち、再度差し込んでリセットボタンを押す。ドキドキしながら座ってみるも、やはり冷たいまま…。途方に暮れて、もう買い替えるしかないのか…と思い始めたその時、ふとあることに気づきました。普段使っている別の家電製品の調子が悪かったのを思い出したのです。もしかして、トイレのブレーカーが落ちているのでは?と。早速、ブレーカーボックスを確認しに行くと、案の定、トイレのある回路のブレーカーが「オフ」になっていました!どうやら、先日、電気ケトルを同時に使った際に、一時的に容量オーバーでブレーカーが落ちていたようなのです。ブレーカーを「オン」に戻し、再びトイレへ。恐る恐る便座に座ってみると、ゆっくりとですが、確かに便座が温まり始めているではありませんか!あの時の感動は、今でも忘れられません。今回の経験から学んだのは、家電の不具合で慌てた時は、まず「電源(ブレーカーも含む)」「設定」「リセット」の3点を最初に確認することの重要性です。そして、意外なところに原因が隠れていることもある、ということ。もし、あなたが便座の不具合で困っているなら、ぜひブレーカーの確認も試してみてください。思わぬところに解決策があるかもしれませんよ。