それは忘れもしない、忙しい平日の朝のことでした。朝食の準備をしようとキッチンに立った私は、足元にひんやりとした感触を覚えて目をやりました。すると、シンク前の床に大きな水たまりができていたのです。最初は「洗い物の水でもこぼしたかな」と軽く考えていましたが、雑巾で拭いても拭いても、どこからかじんわりと水が湧き出てきます。まさかと思い、恐る恐るシンク下の収納扉を開けてみると、そこはまるで小さな池のようでした。給水管と蛇口をつなぐフレキホースの接続部分から、シューという音を立てて水が霧状に噴き出し、棚にしまってあった鍋や調味料がびしょ濡れになっていたのです。一瞬で頭が真っ白になり、心臓が大きく鳴りました。とにかく水を止めなければと、シンク下の奥にあるはずの止水栓のハンドルに手を伸ばしましたが、長年動かしていなかったせいか、固くてびくともしません。パニックになりながらスマートフォンで「水道 元栓 閉め方」と検索し、玄関の外にある水道メーターボックスの場所を突き止め、ようやく家全体の水の供給を止めることができました。キッチンに戻り、床や棚を必死で拭きながら途方に暮れました。これはもう、素人の手に負える状況ではないことは明らかです。すぐにインターネットで地域の水道業者を探し、数社に電話をかけ、事情を説明しました。幸いにも「三十分ほどで向かいます」と言ってくれる業者が見つかり、その到着を待つ間は本当に生きた心地がしませんでした。到着した作業員の方は、手際よく状況を確認し、原因が接続部分のパッキンの劣化であることを突き止めてくれました。そして、ものの二十分ほどで部品を交換し、修理は完了。元栓を開け、水漏れが完全に止まったのを確認した時の安堵感は、今でも鮮明に覚えています。この一件以来、私は自宅の止水栓の場所と操作方法を定期的に確認し、信頼できる水道業者の連絡先を控えておくことの重要性を痛感しました。
ある朝、キッチンが水浸しに!私の水漏れパニック体験談