築年数が経過した住宅にお住まいの方にとって、トイレがしょっちゅう詰まる悩みは切実なものです。最新の設備に変更したとしても、家全体の配管が古いままでは問題が解消されないこともあります。特に昭和の時代に建てられた住宅では、排水管に鉛管や鋳鉄管が使われていることがあり、これらの管は内側が腐食してサビが突起状に突き出していることがあります。このサビの突起にトイレットペーパーの繊維が絡みつき、徐々に大きな塊となって流れを止めてしまうのが、古い家特有の詰まりのメカニズムです。このような状態では、いくら最新の節水トイレを導入しても、むしろ水量が減ったことで逆効果になることさえあります。そんな古い住宅での頻繁な詰まりを解決するために有効なのが、排水管の本格的な洗浄と、紙の使用量の徹底的な見直しです。まず、多くの人がやりがちな「とりあえず強い薬品を流す」という行為は、古い配管を傷める原因にもなるため注意が必要です。それよりも、定期的にお湯(熱湯は便器を割るため厳禁、四十度から五十度程度)を大量に流すことで、管内に付着した脂分や汚れをふやかす方が効果的な場合があります。また、もし可能であればトイレットペーパーの種類を変えてみるのも一つの手です。ダブルよりもシングルの方が水に溶けやすく、絡まりにくい傾向にあるため、古い配管の負担を減らすことができます。もし、何をしても改善されない場合は、排水桝を確認してみてください。家の外にあるマンホールの蓋を開けると、そこには排水が集まる桝があります。古い住宅ではこの桝がコンクリート製であることが多く、経年劣化で底に穴が開いたり、壁面が崩れたりしていることがあります。崩れた隙間から土が入ったり、近隣の木の根が入り込んでいたりすると、そこがボトルネックとなって家全体の流れを悪くします。トイレそのものに問題があると思い込んでいたけれど、実は庭の大きな木の根が原因だったというケースは意外と多いのです。家の中だけでなく、家全体の排水システムの健康状態をチェックすることが、長年の悩みから解放される鍵となります。
古い住宅でトイレが何度も詰まって困った時の意外な解決策