ホームセンターのトイレが安いのは、決して品質が悪いからではありません。しかし、メーカーの標準モデルと全く同じではないことも事実です。賢い買い物をするためには、その違いがどこにあるのかを自分の目で確かめる必要があります。まずチェックすべきは、洗浄機能の種類です。高価なモデルは、お湯を温める方式が瞬間式で、使うたびにお湯を沸かしますが、格安モデルは貯湯式といってお湯をタンクに貯めておく方式が多いです。これにより、連続で使用した時にお湯が冷たくなることがありますが、家族の人数が少なければ全く問題ありません。また、便器の縁があるかないかも掃除の手間に影響します。格安モデルでも縁なし形状は増えていますが、より滑らかな加工が施されているのは上位機種です。次に確認したいのが、リモコンの仕様です。ホームセンターモデルは壁に固定するタイプではなく、便座の横にボタンがついているタイプが主流です。壁に穴を開けたくない場合にはメリットになりますが、操作性を重視するなら壁掛けタイプを選びたいところです。このように、自分の生活スタイルにとって「なくても困らない機能」を特定することが、ホームセンターのトイレを使いこなすコツです。安さの正体は、過剰なサービスや機能のカットです。それを自分なりに納得できれば、これほどお得な買い物はありません。店頭で実際に座ってみたり、水を流すシミュレーションを見たりして、納得感を持って選ぶことが、後悔しないリフォームの第一歩となります。ただし、注意点もあります。専用モデルは、将来的なアップグレードが難しい場合があります。例えば、後から特定のオプション機能を追加しようと思っても、基板が対応していなかったり、取り付け穴がなかったりすることがあります。また、デザイン面でも選択肢が限られており、トイレをインテリアの一部としてこだわりたい人にとっては、少し物足りなさを感じるかもしれません。しかし、そうしたこだわりよりも、予算内で確実に機能する新しいトイレが欲しいという大多数のニーズに対して、ホームセンターのモデルは完璧に応えています。メーカーの技術力とホームセンターの販売力が結びつくことで、日本のトイレ文化の底上げがなされていると言っても過言ではありません。
ホームセンター専用モデルを選ぶ際の賢いチェックポイント